ロカボ食品としてナッツが注目されている昨今ですが、日本人に最もなじみ深いナッツはピーナッツといって過言はないでしょう。
今回は、ピーナッツの加工食品であるピーナッツバター・ピーナッツクリームの違いについて解説し、ピーナッツバターの健康・美容・ダイエット効果についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ピーナッツバターとピーナッツクリームの違いは?
ピーナッツバターを思い浮かべるときに、よく間違えられるのはピーナッツクリームの存在です。
「ピーナッツバターって昔給食で食べてたなー!」
「紙のカップに入ったピーナッツバターよくパンに塗ってた!」
これらはピーナッツクリームを指している場合がほとんどです。
↑こんなのとか
↑こんなのをイメージしていませんか?
これらはピーナッツクリームというジャンルで、ピーナッツバターを原材料として使い、水飴や砂糖、ピーナッツ以外の植物油脂などで伸ばして食べやすくした、いわばピーナッツバター料理のようなものです。
対してピーナッツバターは、ピーナッツ(落花生)をペースト状にしたものです。
商品によって砂糖や植物性油脂を含むものもありますが、あくまで伸ばしやすさや食べやすさのために添加されているものですので、ピーナッツクリームのような分かりやすいお菓子のような甘さはありません。
余談ですが、ピーナッツクリームを始めとした給食のノスタルジーに浸りたいという人はこんな商品もありますので、よろしければチェックしてみて下さい。
ピーナッツバターは甘くないものがほとんど
ピーナッツクリームを思い浮かべてピーナッツバターを購入してしまうと「なんか甘くないな…」「思ってたのと違う…」となってしまいます。
砂糖が添加されているピーナッツバターもありますが、前述もしたとおり伸ばしやすさや食べやすさのためのものですので、ピーナッツクリームのようには甘くありません。
そのため、パンなどに塗る用途以外にも幅広く活用する事が可能で、炒め物などの料理にも使用されています。
ピーナッツバターとピーナッツクリームの見分け方
スーパーや通販などでピーナッツバターを購入する際、どうやって見分けたら良いのかという点についてですが、大体の場合は商品名で見分けられます。
しかし、「それでは確証が持てない!」という時は原材料の項目を見ましょう。
原材料欄を見たときに、ピーナッツ(または落花生)が一番最初に来ていればピーナッツバターです。
紛らわしい例として、原材料欄の最初に「ピーナッツバター」や「ピーナッツペースト」と書かれているものがありますが、これらはピーナッツクリームです。
加工されたものではなく、原料としてのピーナッツが最初に表記されている事がポイントですね。
商品名 | 原材料名 |
スキッピー ピーナッツバタークリーミー | ピーナッツ、砂糖、植物油(大豆油を含む)、食塩 |
ソントン ピーナッツクリーム | 水あめ(国内製造)、砂糖、ピーナッツバター、植物油脂、ぶどう糖、乳蛋白、寒天、食塩、風味油/香料、酸味料、増粘多糖類、(一部に乳成分・落花生を含む) |
上記はピーナッツバターとピーナッツクリームの代表的な商品の原材料欄比較ですが、ピーナッツバターの原材料欄は「落花生」「ピーナッツ」が最初に書いてあり、ピーナッツクリームは「水あめ」「ピーナッツペースト」が最初に書かれる傾向があります。
商品を選ぶ際の参考にしてみてください。
ピーナッツバターの健康効果
成人病予防に効果的
ピーナッツバターは、オレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸の割合が高く、これらの成分が悪玉コレステロール値を下げてくれる作用を持っているため、動脈硬化などの成人病を予防する上で効果的とされています。
また、パルミチン酸・リノレン酸・αリノレン酸といった脂肪酸も含まれ、これらは血管の健康維持に効果的な成分ですので、血管を健やかに保つ意味でも成人病予防に効果的と言えるでしょう。
糖尿病リスクの軽減作用あり
ピーナッツは低GI食品の一種で、血糖値の上昇を緩やかにするだけでなく、ピーナッツを食べた数時間後に炭水化物を摂取した際にも血糖値を維持する働きがあるとされています。
また、インスリンを分泌する際に重要な成分となるマグネシウムも豊富に含まれていますので、血糖値を上げない&インスリンのサポートという2つの作用で糖尿病リスクを軽減する事が可能です。
記憶力アップ・認知症予防効果
ピーナッツにはレシチンが豊富に含まれ、レシチンには神経伝達物質であるアセチルコリンという物質を作り出す働きがあり、脳の神経細胞の働きを活発にする効果が望めます。
その効果が記憶力や認知機能の向上に繋がり、記憶力アップや認知症の予防に良いとされています。
ピーナッツバターの美容効果
抗酸化作用でアンチエイジング
ピーナッツには高い抗酸化力を持つビタミンEが豊富に含まれています。
体や肌の老化には、活性酸素による酸化が大きく関わってきますので、増えすぎた活性酸素を除去してくれるビタミンEは、アンチエイジングの観点で非常に重要な成分です。
ターンオーバーの正常化
健康の項目でも書きましたが、ピーナッツには血管の健康を保ち、血液中の悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
これによって血行・血流の改善効果が望めますので、血流の滞りによって起こるターンオーバー(新陳代謝)の鈍化を改善する事に繋がります。
ターンオーバーの正常化は若々しいキレイな肌を保つ上でも大切ですので、抗酸化作用と併せて覚えておきたいポイントです。
ピーナッツバターのダイエット効果
便秘解消効果
「ピーナッツバターは太る!」というイメージを持たれがちですが、ピーナッツバターには食物繊維が豊富に含まれていますので、それによって便秘を解消する効果が望めます。
また、ピーナッツは低GI食品ですので、血糖値の上昇を緩やかにし、体内での消化がゆっくりになるため、食べ過ぎの予防にも繋がります。
代謝アップによるダイエット効果
ピーナッツバターには血液中の悪玉コレステロールを減らし、血管を健康に保つ働きがあり、それによって新陳代謝をアップする効果が望めます。
代謝が高まる事によって、太りづらい体質を作る事にも繋がりますので、ダイエットにオススメです。
おすすめのピーナッツバター
健康・美容・ダイエット効果を踏まえたうえで、おすすめのピーナッツバターを紹介します。
砂糖が入った食べやすいもの、無糖・無添加の本格的なものをそれぞれ1つずつピックアップしましたので、ぜひご覧ください。
明治屋 スキッピー ピーナッツバター
《商品情報》
内容量:340g
原材料:ピーナッツ、砂糖、植物油(大豆を含む)、食塩
ピーナッツバターのド定番とも言える商品で、粒々が入ったスーパーチャンクと粒々の無いクリーミーの2種類がラインナップされており、個人的には上のリンクのクリーミーの方がオススメです。
容器のデザイン的に海外の甘いお菓子感が漂っていますが、甘さはかなり控えめで、料理にも使用可能です。
ピーナッツバターの中では食べやすい部類でコスパも良いので、初めてピーナッツバターを買うという方に特にオススメしたい商品ですね。
ホールアース オーガニック 100%ピーナッツバター
《商品情報》
内容量:227g
原材料:有機ピーナッツ
イギリス発のピーナッツバターで、こちらも粒々が入ったクランチーと粒々のないスムースの2種類がラインナップされています。(上のリンクはスムース)
混じりっけ無しの100%ピーナッツバターですので、無添加の商品を探しているという方にはオススメですが、本当にピーナッツの味しかしませんので、食べやすさの面では好き嫌いが分かれるかと思います。
やや価格も高めですので、個人的にはピーナッツバターの味に慣れた人が手を出す中級者以上向け商品といった印象です。
まとめ
健康や美容、ダイエットへの効果が注目されているピーナッツバターについて、シンプルに解説をしてきました。
手軽に取り入れられる食品ですので、続けられるか否かは食べてから判断するとして、とりあえず1本買ってみると良いかなと思います。
「パンに塗ったけどちょっと美味しくは感じなかった」という人はハチミツを加えて自家製のピーナッツクリームを作ってみたり、炒め物に活用したりと使い道は豊富で、いろいろ試しているうちに1本はすぐ使い切ってしまいます。
ちなみに私のオススメは、ピーナッツバターを塗った食パンにバナナを乗せて焼くトーストと、鶏肉を使ったピーナッツバター炒めです。
参考までに私が参考にしているレシピのURLを載せておきますので、よければチェックしてみて下さい。
▼ピーナッツバターとバナナのトースト▼
https://www.kurashiru.com/recipes/609552cf-9fea-4537-b59f-06e724271b6a
▼鶏もも肉のピーナッツバター香るエスニック炒め▼
https://www.kurashiru.com/recipes/66cebbb4-4201-4930-84bc-cede30fda2c3